キラリモチとダイシモチ
人気のもち麦ですが品種による違い、ダイエット効果、食べ方など気になるところをまとめて簡単に紹介します。
もち麦の種類
もち麦といってもお米と同じで沢山の品種があります。今回はキラリモチとダイシモチ、イチバンボシの比較を紹介します。
キラリモチは もち性二条大麦
ダイシモチは もち性六条大麦
イチバンボシは うるち性六条大麦
※押し麦はうるち性大麦を平たく加工したものです。
左がダイシモチ 右がキラリモチ
もち麦のダイエット効果は水溶性食物繊維「β‐グルカン」によるもの
穀物や野菜の中でもち麦は最も多く食物繊維を含んでおり、サツマイモの約5倍、ゴボウの約2倍もあります。
注目なのは水溶性食物繊維「β‐グルカン」です。
もち麦に含まれるβ‐グルカンがデンプンを包み込みデンプンの消化を抑え、糖の吸収を緩やかにするのです。
つまり、 食べても糖の吸収を抑えられるということです。
玄米には少量のβ‐グルカンが含まれていますが、白米には含まれていないためもち麦を食事に取り入れる人が増えているのはこのためです。
水溶性食物繊維「β‐グルカン」比較
もち麦の品種によって「β‐グルカン」の含まれる量は違うため、品種チェックは必要です。ただし、長く続けるにはもち性 うるち性による性質や品種による味の違いなど、自分に合った好みの品種を見つけるのが重要になります。
【精麦のβ-グルカン含量】
もち性大麦はうるち性大麦よりβ-グルカンが多い。
もち性 うるち性とは?
デンプン成分の違いによるものですが、お米で考えるとイメージしやすいと思います。普段食べている白米はうるち性、もち米はもち性です。
つまり、もち麦はもち性大麦ということで、モチモチ、プチプチの食感が人気となっています。
二条大麦 六条大麦とは?
二条 六条は穂についている実の列数の違いを表しています。穂を断面で見ると二条大麦は実が2つ、六条大麦は実が6つついています。
この写真は六条大麦のダイシモチですが分かりますか??
うるち性 イチバンボシの特徴
うるち性六条大麦の代表的品種で ぱらりとした食感からとろろ飯などに用いられます。蒸してローラで押しつぶした”押し麦”は水分吸収が良くなりご飯と一緒に炊きやすくしたものです。一般に流通している商品はイチバンボシを用いた押し麦が多いように思います。
もち性 ダイシモチの特徴
収穫時期にアントシアニン色素により紫色に色づくもち性六条大麦です。近年アントシアニンに含まれる抗酸化性が注目されています。
ダイシモチは大麦の中でも水溶性食物繊維「β‐グルカン」を多く含む品種です。もち性大麦はうるち性大麦より多くのβ‐グルカンを含んでいます。
プチプチ モチモチとした歯ごたえある食感が特徴で、もち麦をしっかりと食べたい人におすすめです。
もち性 キラリモチの特徴
炊飯しても変色しにくいもち性二条大麦です。ダイシモチを上回る水溶性食物繊維「β‐グルカン」を含み、食べやすいことから人気の品種の一つです。
キラリモチは白米に混ぜても違和感なく召し上がることができ、もち麦ダイエットに最適な品種の一つと言えます。
もち麦の食べ方
もち麦は様々な食べ方が出来ますが、もち麦ごはんは白米にもち麦を混ぜて炊くだけなので簡単に始めることが出来ます。
もち麦の炊き方
①白米1合あたり大さじ1~2杯のもち麦を入れる
②水の量はいつもと同じ。
③いつも通り炊いて完成。
④食べてみてお好みで水量を調整。
もち麦の茹で方(ダイシモチ)
①水に3時間浸す。
②沸騰したらもち麦を入れる。
③中火で15分~20分茹でる。
④ざるに上げて水洗いして完成。
もち麦ダイエット 5割ごはんの炊き方
本格的なダイエットには白米ともち麦を2対1の分量で炊くもち麦5割ごはんがお勧めです。食物繊維を多く含んでいるため、食べた翌日から効果を実感出来ると思います。
もち麦を食べたことが無いという方は少量からスタートすることをお勧めします。まずはスプーン1~2杯程度から始めて徐々に増やしていくと良いかと思います。
【もち麦5割ごはんの炊き方】
もち麦の割合、水の量はお好みで調整してください。
3合炊く場合
白米 :2合
もち麦:1合
水 :3合のメモリまで入れる。
2合炊く場合
白米 :1合+計量カップ60g
もち麦:計量カップ120g
水 :2合のメモリまで入れる。
1合炊く場合
白米 :計量カップ120g
もち麦:計量カップ60g
水 :1合のメモリまで入れる。
もち麦 β‐グルカンの健康機能性
大麦β‐グルカンの機能性は日本を含む米国、カナダ、欧州などで実証されています。
◎食後血糖値を抑える
◎便秘を改善する
◎高血圧を予防する
◎免疫力を高める
◎内臓脂肪を減少させる
◎悪玉コレステロールを減少させる
もち麦のダイエット効果
もち麦摂取による食後の血糖値抑制効果やメタボ対策効果(腹部内蔵脂肪の低下)が確認されています。
もち麦5割ごはんの抗メタボ効果
β‐グルカンを含まない大麦とβ‐グルカンを含むキラリモチを3か月食べた人を比較した結果、β‐グルカンを含むキラリモチを食べた人の方が内臓脂肪が減少しました。
詳しくはもち性大麦品種「キラリモチ」の魅力! | 国立研究開発法人 に掲載されていますのでチェックしてみてください。
悩むもち麦選びですが、ダイエット効果の面では水溶性食物繊維「β‐グルカン」を多く含む品種がお勧めです。白米に混ぜても違和感なく食べられるキラリモチ、プチプチとした食感が味わえるダイシモチ。まずは少量を試してお好みを探してみてください。
もち麦の購入
日本最大級の農家直販サイトのポケットマルシェから購入出来ます。
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もち麦の参考文献
■もち性大麦品種「キラリモチ」の魅力!:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/kind-pamph/082575.html
■みんなの農業広場:(一社)全国農業改良普及支援協会 (株)クボタ
https://www.jeinou.com/benri/wheat/2010/12/201030.html
■「もち麦」ダイエット:小林弘幸